事務局よりお知らせ
「2024」年頭所感
2024.01.05
2024年1月1日
一般社団法人 日本3PL協会
会長 和佐見 勝
令和6年の年頭にあたり、皆さま方のご健康とご活躍ならびに3PL業界の発展を
心から祈念申し上げます。
昨年、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類に移行され、訪日外国人観光客の増加などで国内の人流が回復し、社会経済活動が正常化されつつあります。
一方、ロシア・ウクライナ戦争やイスラエル・ハマス戦争、チャイナリスク等の海外情勢の悪化に伴い、エネルギー価格・原材料価格の更なる高騰、物価上昇による消費マインドの悪化など、景気は依然して厳しい状況が続くと予想されます。
社会構造の変化や生活環境の多様化、働き方も変わるなか、物流業界においては、人々が日常生活を送るうえで必要不可欠な社会インフラとしての使命と役割を求められており、持続的な成長・発展に繋げていきたいと考えております。
日本3PL協会は「協創と実践」のコンセプトのもとに、「会員交流と人材育成の
促進」「現場を重視した実践的な活動」「先進性・独自性のある物流システムの
調査・研究」を活動方針とした活動を行ってきました。
業界を支える人材育成の面では、お客様の経営に貢献し続ける価値あるサービスを提供する優秀な人材が必要不可欠です。「第7期日本3PL管理士講座」「大須賀塾」を開催し、経営層向けには「3PL経営塾」「トップセミナー」などの講演会を実施しました。
現場重視の実践的な活動の面では、物流の現場現物にこだわりながら、自動化・省人化に向けて先端技術を導入された物流センターや施設を実際に見る「現場見学会」を進めています。
先進性・独自性のある物流システム調査・研究の面では、物流停滞や人手不足が懸念される2024年問題、SDGs、脱炭素物流等の課題と向き合いながら、二つの委員会活動を活発に行っています。
一つ目は「EC物流委員会」、今後期待できる成長分野としてECをいち早く取り上げて
「食品ECの未来を支えるEC物流の役割」をテーマに活動中です。
二つ目は「改善ソリューション委員会」、将来や目指すべき物流センター像に向けた「セン
ター業務の自動化・省人化」「次世代の物流施設」などをテーマに推進中です。
いずれの活動も、サプライチェーン全体に関わる3PL会員企業様にとりまして、新たな交流や協創を生み出す場となっております。
おかげさまで、弊協会は2024年度に設立20周年を迎え、会員数も300社となりました。これからも「協創と実践」のコンセプトをもとに、様々な施策を展開することで、会員企業様の発展に寄与してまいります。
新たな年を迎えるにあたり、本年が3PL業界にとってより一層の飛躍の年となることを祈念し、本業界の健全な発展に向けて努力してまいりますので、皆さま方のご理解とご支援をお願い申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。
以 上