事務局よりお知らせ
現場見学会「川崎重工業 西神戸工場ショールーム内覧会」開催の報告(6/16)
2023.07.14
当協会の人気イベントである「現場見学会」のひとつとして、2023年6月16日に、会員企業である川崎重工業株式会社の、西神戸工場ショールーム内覧会を開催いたしました。
◆川崎重工業 西神戸工場のご紹介
⇒【最先端の物流業界向けロボットソリューション】
西神戸工場内の約1,600平方メートルの敷地を使った、ロボットショールームであり、物流や製造のあらゆる現場を想定して、ロボットを活用した自動化ソリューションが提案されています。同ショールームは2014年10月の開所以来、法人企業・官公庁・商工会議所・金融/教育機関など、延べ7,560社以上、216,100名以上の方々が来場されている日本屈指のロボットショールームです。
自動車業界向け車体組立ラインをはじめ、過酷なケース入庫作業の自動化を実現するデバンニングロボット「Vambo」や、マスターレスでケース荷降ろしを自動化するデパレタイズロボットなど、最新鋭のロボットシステムが多数展示されています。
◆見学会の様子を紹介
⇒ショールーム見学の開催概要
今回は会員企業13社23名にご参加頂きました。
入場口すぐには車体組み立てロボットが配置されており、実際の現場さながらに稼働する様子が見られました。
その先にはデバニングロボット「Vambo」をはじめとした、ピッキング・デパレタイズなどの物流関係ロボットが展示されているほか様々な業種の企業が省人化・自動化を検討できる内容でした。
その中で特に物流現場で課題・ニーズが大きい領域を2つ取り上げていきたいと思います。
⇒ ソリューションのご紹介① デバニングロボット「Vambo」
こちらのソリューションは1台目を2023年3月に物流事業者が人手不足の深刻化・従業員の高齢化・過酷な作業環境に伴い、労働環境の改善・将来を見据えて物流オペレーションを目的として、実験ではなく正式導入した最新のソリューションです。中型汎用ロボット「RS080Nに無軌道の無人搬送車(AGV)を組み合わせしたデバンニングロボットになります。3次元AIビジョンを搭載し様々な形状・サイズの段ボールの荷降ろしに対応しております。
また、コンテナ上部の荷物を取るのは実は非常に難しいのですが、独自開発のハンドとロボットアームの広い動作範囲によりコンテナ上部の段ボールの荷降ろしも可能としております。最大30㎏の段ボール搬送が可能で、1時間あたり600ケースの処理能力があります。
見学会では、コンテナに見立てた場所から段ボールケースの取り出しとコンベアに荷降ろしする様子を実演して頂きました。
⇒ソリューションのご紹介② デパレタイズロボット
大きな特徴として事前学習を行い、事前の品種・積み付けパターン登録が一切不要(マスターレス)・ ロボットに動作を覚えさせる作業が不要(ティーチレス)で導入に際しての時間のかかる工数を大幅に削減できるソリューションとなっております。「Vambo」と同様に3次元AIビジョンを搭載し、AIが自動で対象物(ワーク)を判別し単載・混載を問わずケースのデパレタイズが可能となっております。標準システム構成で1時間当たり最大750ケースの処理能力があります。Vamboでデバンした先でパレタイズをこちらのロボットで行うことで入荷・入庫が大きく省人化されそうでした。デモも実際にそのような構成になっておりました。
日本初のロボットメーカー「川崎重工業株式会社」の最新の技術力が拝見出来たイベントで、参加された方々にも「とても勉強になりました」「自社に持ち帰って社内で検討したい」「自社の荷物や業務内容にフィットするか試してみたい」など、大変好評でした。今回は関西の会員企業に多くご参加頂きましたがそれ以外の地域の会員企業にもぜひ見てみていただきたいです。
現場見学会は、最新のソリューションや他社の取り組みを実践的に学べる貴重な機会として非常に好評いただいております。これからも会員企業が参加してよかったなと思って頂けるような役に立つ内容を企画していきます。
この記事をお読みいただいて、ご興味をお持ちいただけましたら、次の機会にぜひご参加ください。